谷中喃々堂 |
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今日はいつもよりちょっと早起きして。
三浦坂を上って右手に曲がると、ヒマラヤ杉。 このヒマラヤ杉、喋々喃々にも出てくるのですが、その話はまたの機会に。 既にここを歩いている時点で、ほのかにジャスミンに似た香りが漂ってきます。 目的地に到着~。 ヒマラヤ杉のお向かいの道に、立派な梔子(くちなし)の生垣があります。 夏の梔子は、春の沈丁花、秋の金木犀と並んで、日本の花の「三香」といわれることがあるとか。 この花は、夜湿り気の多いときに、よく香りが立ちます。 夜の昆虫を誘いこもうとしているらしい。 「梅雨空の 曇りがちなる 夕闇に 匂ひと咲きぬ くちなしの花」 ぽってりとした花びらの、にぶく光るような白さ。 この花に、純潔清楚な乙女の姿を重ねた西欧の物語があるそうです。 梔子の花は一斉に咲かず、一輪一輪、自分のペースで咲き、 茶褐色になって、落ちていきます。 また、梔子の実は、古くから黄色の染料として使われ、 秘められた恋の意味をこめて歌に詠まれていました。 花の香りに誘われた昆虫のように、生垣にすいよせられました。 立ち去りがたかったです。
by kitokito-kamome
| 2009-06-25 22:52
| 日々のこと
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