谷中喃々堂 |
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谷中で休日になると、観光客でごったがえすお店。
谷中三崎坂にある、江戸千代紙の「いせ辰」さんです。元治元年(1864年)から続く老舗。 写真は谷中本店ですが、すぐ近くに千駄木店もあります。 東京唯一の江戸紙芸のお店で、木版を使った手摺りの江戸千代紙と、 機械摺りの室町千代紙を提供しています。 千代紙のみならず、のし袋や便箋、はがき、タオルにフォトケースと、商品も多彩。 ちなみに、手ぬぐいは、京都室町六角下ル鯉山町の宮井さんがつくられてます。 入口の引き戸に張られた千代紙3種は、季節ごとに張り替えられます。今はまだ、梅雨仕様ですね。 お店の前を通りかかるたびに、この組み合わせに、季節のうつろいを感じます。 お店の中はめっちゃこじんまりとしていて、休日は他のお客さんとすれ違うのも一苦労! 外国人のお客さんも多いです。 うちにあるいせ辰グッズを撮ってみました。 ざっと集めただけでも、ノート、折り紙、歌集など。 他にも手ぬぐいやレターセット、コースターも持ってます。 歌集は、樋口一葉歌集抄。 大奉書室町千代紙の「夜の梅」が表紙図版に使われています。 『月といふ つきの光も みえぬかな やみをやみとも おもはざる身は』 明治25年作詞。 和泉式部の「くらきよりくらき道にぞ入りぬべき はるかにてらせ山のはの月」 を踏まえたものだそうです。 一葉の激しい恋にわたしは共鳴しないけれど、その気持ちがこめられた歌をみると、 すこし遠くから、儚いものを痛ましくかつ眩しく、眺める気持ちになります。
by kitokito-kamome
| 2009-07-22 22:54
| 日々のこと
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