谷中喃々堂 |
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三崎坂をのぼって大円寺の角を曲がり、まっすぐいったところに、
「谷中の萩寺」とよばれる、妙祐山 宗林寺があります。 このお寺は、徳川家康に仕えた茶道家、斎藤宗林が興したもので、日蓮宗のお寺です。 江戸時代、この辺りは蛍沢と呼ばれていて、川沿いに蛍が飛ぶ光景が見られたそうです。 今はもう川はないのですが、はぎの花は、毎年美しい姿を見せてくれます。 紅い萩は艶やかで、白い萩はいじらしい。 萩は、万葉集で最もよく詠まれている花だそうです。 長く伸びた枝から、花びらがこぼれるように落ちています。 散り方もきれいな花です。 もう花も終わりかけ。秋が早足で深まっていくような気がしました。 *** 今日、とあるお店で、ポスターを持った男の子2人が入ってくるところに遭遇しました。 彼らが持っていたのは、映画「谷中暮色」のポスター! お店に貼らせてください、とお願いしていました。 お店の外で彼らが出てくるのを待ち、思い切って声をかけてみました。 「ぼくたち、映画の専門学校に通ってるんです。 この映画をつくるにあたって、谷中の人たちに話を聞かせてもらって、 実際に映画にも出演してもらってるんです。 例えば、谷中霊園の墓石を毎日磨いているおばあさんがいて、 その方は目が見えないのに、墓石の場所を全部把握してるんですよ。 他にもこのチラシに載ってる車椅子のおじいさんも、谷中でよく散歩されてるんです。」 映画のことを聞くと、うれしそうに、たくさん話してくれました。 楽しみにしてますので、がんばってくださいね、と言って別れました。 今日は中秋の名月。芋名月、とよぶそうですね。 先程、ご近所友達Sが「プリン大量に作っちゃったから、もらいにきて!」と言うので、 外に出て空を見上げてみたら、雲が晴れて、まんまるな月が輝いていました。 お団子買ってくればよかったなぁ。
by kitokito-kamome
| 2009-10-04 00:58
| 日々のこと
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