谷中喃々堂


谷中、ときどき京都
by kitokito-kamome
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旧平櫛田中邸

月曜日は、旧平櫛田中邸でチェンバロの演奏を聴いてきました。


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平櫛田中(ひらくしでんちゅう)とは、岡山県出身の明治5年生まれの彫刻家で、
107歳までご存命だったそうです。

彼が20代のとき、谷中に住んでいた高村光雲を訪ね、
それが縁で自分も谷中に居を構えるようになりました。


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谷中霊園のほど近く、上野桜木の旧平櫛田中邸は、
田中氏と同じ日本美術院の横山大観・下村観山・木村武山が、
自分たちの絵を売って資金を工面して建てたものだそうです。

田中氏は50年近くこの家に住み、彫刻制作に励みました。


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田中氏とご家族が引っ越した後、しばらく空家となっており、建物の老朽化が進みました。
そこに登場したのが、「たい歴」さんです。

NPO法人「たいとう歴史都市研究会」(略して「たい歴」)は、
谷中界隈及び台東区とその周辺を対象に、
有形無形の生活文化の保全活用を支援する、まちづくりの団体です。


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この旧平櫛田中邸は、たい歴によって復旧された建物です。現在も修復作業が続けられています。

2階の和室は、映画「ALWAYS3丁目の夕日」の撮影で使われたとか。
そこかしこに、古き良き昭和時代の懐かしさがただよっています^^


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同じくたい歴が復旧した「間間間(さんげんま)」という町家で週末カフェを開いている
「じぼ・あん・じやん」さんが、ケータリングとして参加されていました。
 ※↓こっちを向いてにっこりされているのは、じぼさんではなく、演奏者の高橋ナツコさんです^^;

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名物のほうじ茶オレをいただきます。
旧平櫛邸は寒かったので、あったまります。受付で、カイロをいただけるという心遣いも♪


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チェンバロの演奏があったのは、アトリエとして使われていた部屋でした。
窓から、穏やかな秋の日ざしが差し込みます。


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チェンバロとは、ピアノが登場する前の時代から存在している鍵盤楽器です。
ピアノと違い、音がやわらかく反響が大きいのですが、
どこかピアノの音と構成要素を共有しているような、不思議な音色です。

楽器に細かく描かれた絵に、目を奪われます。
宮廷に置いてあるのがふさわしい楽器ですよね。


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プログラムは、以下の4曲でした。

 ○J.S.バッハのイタリアンコンチェルト
 ○W.F.バッハ?のロンド
 ○リゲティのハンガリアン・ロック
 ○フォルクレーの組曲1


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演奏の合間合間に、高橋さんがチェンバロという楽器の歴史や
フォルクレーなどの人物像などを話してくださいました。

フォルクレーは、ビオールという楽器の奏者で、
「悪魔のフォルクレー」なんて呼ばれるくらい陰鬱な曲をつくっていたそうです。

ビオールというのはチェロに似た楽器で、ビオールを題材にした映画「めぐりあう朝」が
ヒットしたとき、フランスではビオール人口が爆発的に増えたとか。


演奏でわたしがおもしろかったのは、現代曲です。
とくにハンガリアン・ロックでは、右手のほとんど無茶ともいえるような音の組み合わせ・つながりが、
左手の執拗なまでに同じフレーズの繰り返しによって、曲としての形を保たれているようでした。


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谷中では、古い日本家屋を舞台にした催しがたびたび開かれます。
次の機会を逃さないよう、日頃からアンテナを張っていきたいと思っています☆


***

月曜夜は、ほろ酔い気分ですぐに寝てしまいました^^;

3連休、とうとうあけてしまいましたね。やっと長い火曜日が終わりました。。
今週はあと3日、がんばりましょう!
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by kitokito-kamome | 2009-11-25 02:55 | 日々のこと
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