谷中喃々堂


谷中、ときどき京都
by kitokito-kamome
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しだれ桜と薩摩琵琶の夕べ

思ひ巡らせ あれはいずれのいにしへか。
糸桜 枝越しに覗く君のおもて。


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今宵、旧安田邸(→☆)で、川嶋信子さんによる薩摩琵琶の演奏がありました。
1年で1度きり、お庭の枝垂桜がライトアップされます。


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あえかに色付くたおやかな花。
集まったお客さんたちの数え切れない賛辞を浴びていました。
咲き初めた頃はピンク色で、満開になるにつれ徐々に色が薄まっていくそうです。

開演前、さわがしいなぁと思うくらいの会場でしたが、
川嶋さんが現れた瞬間、ぴたりとお客さんの話し声がとまりました。

そして突然始まった、花語り。


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冒頭のフレーズは、閑吟集をヒントに川嶋さんが創作された「花のながれ」という唄より。
琵琶は、諸行無常をあらわすのにぴったりな楽器なんです、と川嶋さん。

かそけき弦のふるえが、こんなにも場を緊張させ、過去へといざなってくれる。
鳥肌が立つようでした。


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続くは「敦盛」。

花のかんばせ、月のまゆ。
美男の誉れ高き15歳の平敦盛の最期を題材に、川嶋さんが朗々と謳い上げます。

薩摩琵琶は男性がはじめた楽器だそう。
そのため、楽曲も男性的なテーマのものが多いのだそうです。

最後は、「祇園精舎」でお開きとなりました。


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川嶋さんは、久保田晶子さんとおふたりで、谷中琵琶Styleというユニットを組んでいらっしゃいます。
(写真は谷中琵琶StyleのHPよりお借りしました。)
谷中・根津・千駄木を拠点に琵琶の公演を何度も開催されています。

今日は桜色のお着物で登場。
本物の桜が一瞬姿をかすめるほどのうつくしさ、よく響く声。
桜の精があらわれて平家物語を語ってくれたような、不思議な晩でした。


***

昼過ぎにぐったりと眼を覚ますと、久しぶりのお天気!
部屋の片付けもそこそこに、桜さがしに出かけました。


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今日の谷中の空は、ほそく空いっぱいに雲がたなびいていて、
まるで龍が空を渡っているようでした。
龍が向かう方向へ、わたしも桜を探しに行ったんです。

そしたら桜レーダーがついてるのかと思うほど、意外な場所に桜を見つけたりして^^

誰もいない桜の木の下で、これが満開になったらわたしはきっとひとり泣いてしまうかもしれないと、
胸がいっぱいになりました。


春の予感に心浮かれる昨今ですが、まだまだ気温は低くて寒いですね。
風邪ひかないように気をつけましょう☆
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by kitokito-kamome | 2010-03-27 23:06 | 日々のこと
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