人気ブログランキング | 話題のタグを見る

谷中喃々堂


谷中、ときどき京都
by kitokito-kamome
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

何必館 京都現代美術館

お天気にめぐまれた日曜日。
午前11時のわたしは、六角通りをぷらぷら歩いていました♪


何必館 京都現代美術館_b0188769_030501.jpg



四条で友人Aと待ち合わせてまず向かった先は、祇園にある大好きな美術館、「何必館」です。
最初むずかしくて名前が読めませんでしたが、「かひつかん」といいます。

こちらは現代美術の美術館で、今の時期は「魯山人を使う展」をやっています。
タテに細長いビルのなかの小さな展示室で、魯山人が生き生きとわたしたちの前によみがえります。

いつもはほとんど人がいない静かな美術館なのですが、
さすが魯山人、この日はお客さんが多めでした。


何必館 京都現代美術館_b0188769_031685.jpg

           ※つばき鉢の写真は、何必館HPよりお借りしました。


美術館の入口からすぐの場所に展示されていたこのつばき鉢を見て、
これってこんなに大きかったんだ!と驚く友人A。
写真で見るのと印象ちがうね、すごい迫力だよねーと、うなずきあいます。

わたしは昔から、くるん、と筆をまわして描くこの椿の絵が好きで、
自分のお茶碗もこういう柄のものを使っています。もちろん安いお茶碗ですが。。^^;

  
何必館 京都現代美術館_b0188769_0312760.jpg



美術館では、魯山人の世界は、「坐辺師友(ざへんしゆう)」 だと解説していました。

自分の周辺の生活空間、自分の身辺にあるものこそが、おのれの師であり友である。
なるほど、と思うところがありました。


美に対して、自分の気持ちをごまかさずに、まっすぐに対峙している。
美を客観的に眺めるのではなく、自分自身が主体的に関与することで、
みずからの血や肉としている。

魯山人の作品を見ていると、そんなふうに感じるんです。


利休好みや光悦好みといった自分の時代からかけ離れている美術品を見ているときとは違い、
魯山人から漂ってくる美の予感は、ぐっとリアル。

うらやましい、と思ってしまうほどに身近で、とても刺激的です。
おとなしく展示を拝見しながら、内心、興奮してしまいました^^;


何必館 京都現代美術館_b0188769_0332579.jpg



何必館の、5階の展示室の空間が大好きです。
京都を歩き疲れたらここに来て、ぼんやりしたり、次どこに行こうか考えたりします。

どんなところかは、行ってのお楽しみ^^

きっとネットや雑誌には写真が載っているけれど、もしご存知ない方がいらしたら、
何も知らないままにここを訪れて、エレベーターから降りた瞬間、「出会って」いただきたいです。
by kitokito-kamome | 2010-03-17 00:44 | 京都
<< カイラスレストラン 東下り >>