谷中喃々堂


谷中、ときどき京都
by kitokito-kamome
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水上漫遊 その3 (土合駅)

「下りるために登るんさ」


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SAで立ち読みしたガイドブックで、この辺りに土合駅(どあいえき)があることを知り、
迷わず向かいました。

クライマーズ・ハイっていう映画、ご存知ですか?
1985年、群馬県御巣鷹山の日航機墜落事故を追いかけた地元新聞社の物語です。

堤真一さん主演で、堺雅人さんも出演してた大好きな映画です。
原作の小説も、映画とまた違った良さがあって、映画も小説も両方おすすめです!!

その映画のタイトルバックの映像が、この土合駅なんです。
ホームが地上から10分ほど階段を下りた場所にある、日本一のモグラ駅。
ひんやりと湿った空気のなか、階段をおりきりました。


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ここがJR東日本上越線土合駅のホームです。

興奮して写真を撮っていたら、遠くから唸るように地響きが聞こえてきました。
バッとふりかえって見ると、白いライトが近づいてきます。

なにか、くる。
予感にどきどき胸をときめかせながら、そのときを待ちました。


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通過する列車―― JR貨物です。

1時間に何本も電車なんて通らないだろうに、本当に偶然に出会うことができました。
しびれるような感動を、なんて表現したらいいかわかりません。

わずかな時間にいろんな想いがよぎって、そして気づいたら列車は去っていました。


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さて、行きはヨイヨイ、帰りは・・・登らなきゃいけません^^;
階段には、段数が書いてあります。

ジャンボの事故から20年以上後、歳をとった悠木(堤さんの役)が、
山登りのリュックを背負って、一段一段この階段をのぼっていく。

彼の荒い息遣いが、脳裏によみがえります。


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ここで半分。
興奮しているためか、意外とすいすい登れてしまいます。

へばる友人Uを励ましつつ、すべての階段を登りきりました。


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  「ようこそ 土合駅へ」

いったい何人のクライマーが、この文字を見上げたことでしょう。
山に登る前の、もう逃げられないという想いと、早く登りたいという気持ちのはざまで。


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土合駅は、無人駅でした。
地上には、リュックを携えたおじさんたちが数人、ベンチに座ってタバコをくゆらせていました。

静かな場所です。


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うちに帰って、クライマーズ・ハイの映画を録画したものを見ました。
そして今、小説を読み返しています。

きっとわたしはまた、いつか土合駅に行くんじゃないだろうか。
再びあの駅舎に会える日を、楽しみにしています。


***

水上漫遊編、以上です♪

ここのところ、仕事がぎうぎうで、心もぎすぎす。
今日はゆっくり眠って、気持ちを切り替えていきたいです>_<;
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by kitokito-kamome | 2010-10-30 00:00 | 旅時間
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