谷中喃々堂 |
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谷中の石畳に、桃色の落としもの。
そこだけ道がぱぁっと明るくなっていたので、駆け寄ってしゃがみこみました。 しゃがんだまま空を見上げれば、春に向かって手を伸ばす木の枝。 『ぼくらを取り巻く環境がどう変わろうと ぼくらは生きていくばかりです』 『深い悲しみや恐怖や、強い刺激に、 人間のこころは、とらわれやすいんですよね。 ほっとくと、暗いところばかりに目が行くし、 そのほうが、ちゃんとしているような気になりやすい。 だけど、洞窟の闇のなかにいようが、 射してくる光を見つけないと脱出できない。 その光の穴から、空気も、希望も出入りするんです。』 『闇の深さではなく、光の明るさを数えよう』 だいじな言葉を反芻する。 前をむいて、歩く。
by kitokito-kamome
| 2011-03-17 00:00
| 日々のこと
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