谷中喃々堂 |
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屏風浦のあの娘は笑う。
ドライブの途中でたまたま立ち寄った、海と夕日。 うちに帰って検索してみたら、くるりがこの場所を歌っていたことを知りました。 淡々とつづくリフレインに、寄せては返す波と浜風を思い出します。 *** 伊坂幸太郎『モダンタイムス』、読了。 この小説の主題から、目をそらさずにいようとする作家の姿勢が潔い。 「人間は大きな目的のために生きているんじゃない」 ずくり、と脳天を直撃し、胸があつくなった。 「たくさんの皆」に届かないとしても、「わたしという個人」には届きました。 この届いたものは、やがてわたしの血や肉や骨にとけて、いつか声や文字になる。 時をかけて、ゆっくりと消化していきたいような小説でした。
by kitokito-kamome
| 2011-11-24 23:26
| 旅時間
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