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谷中喃々堂


谷中、ときどき京都
by kitokito-kamome
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いのちなりけり

春ごとに花のさかりはありなめど あひ見むことはいのちなりけり。


いのちなりけり_b0188769_0274021.jpg



先日直木賞を受賞された、葉室麟さんの小説を読みました。

受賞前から、おもしろいと母から薦められていたこともあり、
受賞作ではないのですが、本屋さんでこの文庫本が目に留まりました。


 「伝えたいことがあり、聞きたいことがあるのを恋というのでしょう」


忍ぶ恋、というテーマって、なんだか心惹かれてしまいます。

葉室さんの小説の世界は静謐な空気に満ちていて、大人の時代小説なのだと思います。
長い冬の夜に、ゆっくりとページをめくるのが似合う物語でした。


いのちなりけり_b0188769_0314382.jpg



わたしが一番好きな時代小説作家は、隆慶一郎さんです。

中学生のころに初めて読んで以来、何十回と読み返したため、本がよれよれです^^;
(吉原御免状は買いなおしたので新しいのですが)

道々の輩、公界人、いくさ人・・・。
上ナシの心をもった漂泊の民の世界に、彼ら・彼女らの生き様に、しびれました。

葉室さんも良いですが、やっぱり隆さんの作品にはかなわないなぁ。
でもいつか、隆さんの作品を超える時代小説にも出会ってみたいんですよね。

『いのちなりけり』を読んで、同じく鍋島藩の武士たちを描いた
『死ぬことと見つけたり』を読み返したくなりました♪
by kitokito-kamome | 2012-02-28 01:07 | 日々のこと
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小川糸さんの『喋々喃々』の舞台である東京谷中(やなか)に住む毎日を綴ります。
ときどき、京都もご紹介♪

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