谷中喃々堂 |
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立夏も過ぎました。
長かったハズのGWがあっという間にあけて、 日々の仕事サイクルに体を馴らすのに苦労しています^^; 今年のGWはお天気が不安定で、家の中で過ごす時間が多かったです。 映画『モテキ』を見て、サブカルの世界にひたったり (パフュームのダンスと、くるりの「東京」という曲の使い方が最高でした!)、 今年の夏に谷川岳に登る予定なので、もう何度見たかもわからない 映画『クライマーズハイ』を見返してみたり。 録りだめていた、BSの「フローズンプラネット」も一気に見ました。 DVDを見終わった後は、天童荒太さんの『悼む人』を読みました。 嵐のように心がかき乱されて、まだその余韻が少し残っています。 この物語が紡がれるのに、7年かかったそうです。 そんな小説を、1度読んだだけで咀嚼するのは無理だ、と思いながら、 言葉にならずに、うねるように荒れ狂う自分の感情を抑えるのに必死でした。 この小説のテーマに、7年間も逃げずに赤裸々な心で対峙していたら、 わたしはきっと、おかしくなってしまうだろうな。 主人公の坂築静人は、亡くなった人を悼むために全国を放浪しています。 かけがえのない誰かが存在したことを、ただ覚えているように。 彼の、亡くなった人を忘れたくない、という想いは、 とても純粋なところから生まれているとわかるのに、 死者を悼み続ける彼の行為は、見るものを不安にさせ、ときに不快にさせる。 「善意」の裏側には、「自己満足」がべったりと張り付いていて、 その両面性がより「善意」を有り難いものにしているのかもしれない。 「悼む人」に対する否定と安堵、相反する感情が同時に同じくらい強く存在して、 読んでいる間中ずっと不安だったのに、なぜかそれがまっとうなんだと思えた。 うまく、言葉にならないですね。。 子どもの日はとても良いお天気で、金沢八景の方までお出かけしました。 シーサイドラインというこの電車、初めて乗りましたよ☆
by kitokito-kamome
| 2012-05-08 23:49
| 日々のこと
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